🇯🇵 Japanese · A1–B1 · Chapter 32 of 32
第三十二章 川はうたう
Momotaro, the Peach Boy — tap any word for its meaning and romaji, or tap a sentence to see it in English.
第三十二章 川はうたう
また春が来ました。おじいさんは今日も山へ行きました。でも、今日は一人ではありませんでした。子どもたちが一緒に来ました。
おばあさんは川へ行きました。川で服を洗いました。でも、今はもう一人ではありませんでした。犬がそばにいました。
桃太郎も来ました。猿もきじも、そばにいました。家族はみんな、川のそばにいました。
そのとき、川の水が動きました。どんぶらこ、大きい桃が流れてきました。
おばあさんは桃を見ました。おじいさんも桃を見ました。二人は少し笑いました。桃太郎も桃を見ました。「大きい桃ですね。」と桃太郎は言いました。
おばあさんは静かに言いました。「わたしたちは、もう子どもがほしくないです。」「わたしたちには、もう桃太郎がいます。」「そして、たくさんの家族がいます。」
おじいさんもうなずきました。おばあさんは桃をそっと川に流しました。桃はゆっくり流れました。「だれかが、この桃を見つけます。」おばあさんは静かに思いました。
家はもう静かではありません。二人はもう寂しくないです。川は今日も海へ行きます。そして、歌います。川の歌は、海まで聞こえます。